赤ちゃんを育てた経験のある保護者は口をそろえて「子育ては大変!」と言います。
しかし、具体的に子育ての何が大変なのか分からず、不安を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
あらかじめ子育ての大変な時期やその理由について知っておくことで、不安や負担を少しでも軽くすることができるでしょう。
本記事では、これから子育てを始められる方や子育て中の方のために、赤ちゃんのお世話で大変な時期は何が大変なのか、そしてその乗り越え方を解説します。
ぜひ子育ての参考にしてください。
赤ちゃんのお世話で大変な時期はいつ?
赤ちゃんのお世話で特に大変なのは、0~3歳の間と言われています。
0~3歳の間が大変と言われるのは次のような理由があります。
0~3歳が大変な理由
- 言葉で意思疎通ができない
- 善悪の区別をつけられない
- 危険な状態になっても分からない
もちろん、赤ちゃんの成長ペースや性格などで大変な理由は変わってきますが、ほとんどのことを親が手伝う必要があるため、0~3歳の間は特に大変な時期だと言われています。
赤ちゃんの月齢ごとの大変な時期とその理由
ここでは、0~3歳の赤ちゃんを大きく3つの時期に分けて大変な理由を解説します。
大変な時期①新生児期
生まれてすぐの新生児期は特に大変な時期の1つです。
具体的に新生児期とは生後28日までの時期を指します。
理由①おむつ替えの回数が多い
新生児期の赤ちゃんは、1日に何回もうんちやおしっこをします。
そのたびにおむつ替えをすることになるため、慣れるまでは1回のおむつ交換に時間がかかり、親にとってはとても大きな負担となるでしょう。
理由②自身の睡眠不足
新生児期の赤ちゃんは、寝かしつけても数十分後にはすぐ目を覚ますことがあります。
さらに、自分の力だけで寝ることが難しいため、毎度親が寝かしつけなければなりません。
また、新生児期の赤ちゃんは生活リズムが整っておらず、朝も夜も関係なく目を覚まします。
そのため、必然的に赤ちゃんの睡眠サイクルに合わせて起きる必要があり、その結果睡眠不足へとつながってしまいます。
理由③赤ちゃんが泣き止まない
赤ちゃんが泣きだしたら、抱っこやおむつ替え、ミルクをあげるなどをしてあやします。
しかし、何をしても赤ちゃんが泣き止まないことも珍しくなく、どうしたらよいのか分からないという保護者も多いです。
さらに夜泣きの場合は、自身の睡眠不足にも直結するため、疲労が回復しにくい点も大変な理由といえるでしょう。
大変な時期②生後半年~2歳
新生児期を超えて、生後半年~2歳までの間も大変な時期のひとつです。
この時期の赤ちゃんは、さまざまなものに興味を示し、非常に活発に動きだすようになります。
理由①目を離せない
生後半年ほどの赤ちゃんは非常に好奇心旺盛で、さまざまなことに興味をもちます。
そのため、常に怪我や事故のリスクがあり、赤ちゃんから目を離せない時期が続きます。
たとえば、椅子や机などからの転倒や熱いものに触れてやけどをすることも多いです。
中でも、気を付けたいことが、薬やおもちゃなどの誤飲です。
厚生労働省の調査では、生後6~11か月の赤ちゃんが最も多く誤飲事故を起こしているデータもあります。
くれぐれも誤飲事故には気を付け、目を離さないようにしましょう。
(参考:家庭用品による健康被害を防ぐためにhttp://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/katei/PDF/h30kateibrochure.pdf)
理由②夜泣き
この時期の赤ちゃんも新生児期同様に夜泣きが続きます。
まだ言葉での意思疎通もできないため、どうして泣いているのかがわからず、保護者はストレスを抱えてしまいやすいです。
大変な時期③2~3歳
2~3歳になると、授乳時間の悩みや睡眠不足などからはある程度解放されるでしょう。
しかし、次は子どもに自我が芽生え始めることで、今までとは異なる大変さが出てきます。
理由①イヤイヤ期
2歳ころから子どもたちは、何事にも「イヤ!」と拒否をするようになる、通称「イヤイヤ期」が始まります。
着替えやご飯、お風呂など、あらゆることに拒否反応を示すようになるため、1日のスケジュールが予定通りに進まないことも珍しくありません。
子どもにとっては自我が芽生えだした成長の証であり、大切な時期ですが、わかっていてもストレスを感じてしまうことは多いでしょう。
理由②人間関係
2歳を超えたあたりから保育園や幼稚園に子どもを預ける方も増えてくるでしょう。
そこで出会ったママ友や先生たちは、子育てについての相談ができる心強い味方です。
しかし、たまたま出会ったママ友や先生とうまくなじめない場合もあります。
そのような場合は、新しい人間関係に悩んでしまうことも考えられます。
大変な時期の乗り越え方
月齢ごとにさまざまな大変な理由があることがわかりました。
ここでは、それぞれの時期をどのように乗り越えると良いかを解説します。
新生児期の乗り越え方
新生児期の不安や悩みはすべて吐き出していきましょう。
夫や親、兄弟、友達などの身近な人に相談をして1人で抱え込まないことが大切です。
また、ずっと頑張り続けるのではなく、たまには気分転換やリフレッシュをすることも忘れてはいけません。
子どものために頑張ることはとても素晴らしいことですが、無理は禁物です。
自分自身の身体もいたわってあげましょう。
生後半年~2歳の乗り越え方
生後半年~2歳の時期はとにかく目を離せないことが大変です。
そのため、赤ちゃんにとって少しでも危険だと思われるものは、あらかじめ赤ちゃんの手が届かない場所で管理するようにしましょう。
また、机やいすの角など、頭をぶつけてしまいそうな箇所は、緩衝材の設置や角を丸く加工することをおすすめします。
事前に怪我を予防することで、動き回る赤ちゃんを安心して見ることが可能です。
2~3歳の乗り越え方
2~3歳はイヤイヤ期に差し掛かることで、子どもがさまざまなことに拒否反応を示すようになります。
この時期を乗り越えるには、まず、イヤイヤ期が子どもの正しい成長に必要なことだと認識しましょう。
子どもたちは自立心が芽生え、さまざまな欲求や衝動に駆られています。
しかし、それらをうまく伝えることができないもどかしさから「イヤ」と言ってしまいます。
そんな子どもに対しては、とにかく気持ちに寄り添うことが大切です。
たとえば、一方的にしかるのではなく、子どもの欲求や衝動を受け止め、言葉にしてあげると落ち着いてくれることがあります。
大変な時期は家族と協力して乗り越えよう
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんの月齢ごとに大変な時期とその理由、そして乗り越え方を紹介しました。
赤ちゃんの成長に合わせて子育ての内容は変化していきます。
自分の時間を削りながらお世話をするため、苦労しているご家庭は多いでしょう。
しかし、あらかじめ大変な時期と理由、そしてその乗り越え方を知っておくことで、子育ての負担を少しでも減らせます。
ぜひ、皆さんの子育ての参考にしてください。