赤ちゃんを迎えるにあたって、ベビーベッドは必要なのか悩む方は多いでしょう。あると便利なベビーアイテムではありますが、設置スペースが必要だったり使用後の使い道に悩んだりすることも少なくありません。
しかし、ベビーベッドなしとなれば、どこで寝かせればいいのか考えものです。そんなときは、多用途に使えるベビーサークルの活用をおすすめします。
今回は、ベビーベッドなしでも問題ない理由やベビーサークルが代わりになる理由などについて解説します。サークルで寝る場所を確保し、成長に応じて多用途に使っていきましょう。
ベビーベッドなしの場合はどこで寝る?
ベビーベッドを用意しないとなれば、寝場所をどこにするか考えなくてはなりません。意外にも寝場所になる場所やアイテムはさまざまあるので、赤ちゃんやライフスタイルにとってどれがよいか考えていきましょう。
フローリング・畳
ベビーベッドなしの場合は、基本的にフローリングや畳の上に寝かせるのが定番です。もちろん直接寝かせるわけにはいかないので、布団やマットレスを置いてから寝かせます。ベビーベッドに比べると布団やマットレスは高さがないので、万が一寝返りで落ちたとしても大きな怪我につながることはありません。
ベビーベッドはすぐ側に柵が立っていることから、寝相が悪かったり寝返りしたりするとぶつかって起きてしまうこともあります。柵のない、もしくは広々としたベビーサークル内で寝かせてあげれば、自由に動き回れて良質な睡眠になるでしょう。
布団
ベビーアイテムの中には、赤ちゃん用の布団が販売されています。赤ちゃんが寝ることを想定してつくられており、ほどよいクッション性が備わっています。寝返りしてうつ伏せになっても顔がうずくまりにくい低反発仕様なので、万が一のことがあっても安心です。もちろん長時間目を離すことはできませんが、比較的安心して使用できる睡眠アイテムです。
大人の布団横に隣接する形で置く場合は、大人の寝返りなどで腕や脚が赤ちゃんにあたらないように配慮しましょう。布団と布団の間にベビーゲートを設置したり少し離して布団を置いたりすると、お互いにとって安心できる睡眠環境になるでしょう。
大人用ベッド
大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせることも可能です。同じ場所で寝ると傍にいるという安心感から、赤ちゃんも親もリラックスした状態で眠れるでしょう。息遣いや寝返りなどにもいち早く反応できるので、赤ちゃんの安全性を確保しやすいという点からも一緒に寝るのは大きなメリットになります。
ただし、大人用ベッドは赤ちゃん用布団よりもクッション性が高い傾向にあるので、窒息死のリスクが高まりかねません。少しでも安全に寝かせるためにも、低反発マットレスに買い替えたり赤ちゃんが寝るスペースには専用の布団を敷いたりするのがよいでしょう。
コンパクトベッド
ベビーベッドに似たアイテムとして、コンパクトベッドがあります。こちらは直接床に置くタイプのベッドですが、ベビーベッドのように柵がありません。マットレスが箱になったような形状になっているので、頭や身体をしっかり囲います。
別売りのマットレスを連結させれば広々と使えるようになり、赤ちゃん期を終えても寝かせてあげることが可能です。持ち運びも手軽で、夜は親と同じ寝室、起きている日中はリビングに置くとメリハリのある睡眠になるでしょう。
ハイローチェア・クーファン
ハイローチェアやクーファンなども、ベビーベッド代わりになる万能アイテムです。ハイローチェアはベビーベッドと同じように腰と同じくらいの高さで自立するので、ダイニングチェアやソファでくつろぎながら赤ちゃんの様子を見られます。脚にはキャスターが取り付けられており、部屋を移動したいときも一緒に連れて行けます。ベッドからイスに変形させることができるので、離乳食の時期にも大活躍するでしょう。
クーファンはカゴに持ち手がついた昔ながらのベビーアイテムです。お昼寝にぴったりのサイズ感で、持ち運びも可能なので場所を取りません。インテリア性にも優れており、ベッドとして使わなくなったときはおもちゃ入れとしても活用できます。
ハイローチェアやクーファンの注意点は、長時間の使用には向いていないこと。赤ちゃんの身体に負担をかけてしまうおそれがあるので、朝寝や昼寝など短時間での使用をおすすめします。
スウィングラック
スウィングラックとは、ゆりかごのような役割をするベビーアイテムです。心地よい揺れを与えてくれるので、ぐずったときや寝かしつけなどに活躍します。かわいい我が子であっても、常に抱っこするのは精神的にも身体的にも辛いもの。スウィングラックがあれば負担を軽減できるので、親にとって心強い存在になるでしょう。
長時間の使用には向いていませんが、料理中や洗濯中、お昼寝中など短時間の使用なら問題ありません。背もたれを起こせば椅子としても活用できるので、4歳頃まで使うことも可能です。
ベビーベッドなしでもよい理由とは
ベビーベッドを購入した人の中には「なくてもよかった」「思っていた以上に使わなかった」と少し後悔したケースがあるようです。具体的にどのような理由で購入を後悔したのでしょうか。ここではベビーベッドがなくてもよい理由を5つ紹介します。
使える期間が短い
ベビーベッドは使える期間が限られています。多くのご家庭では、つかまり立ちがはじまる7〜8か月頃には使わなくなるようです。この頃は動きが活発になるので、無意識にベビーベッドの柵を乗り越えたり腕を挟んだりするリスクが生じます。
小さいサイズのベビーベッドであれば、寝返りがはじまる5〜6か月頃には窮屈に感じるかもしれません。狭い空間は赤ちゃんの動きたい気持ちを制御してしまうので、大きなストレスとなるでしょう。使える期間の短さを考えると、長く使えるベビーアイテムで代用するのがよいかもしれません。
生活スペースをとる
ベビーベッドはコンパクトなサイズであっても生活スペースを圧迫します。安全柵もあるため、視覚的にも圧迫感を覚えるかもしれません。広々とした生活スペースがあれば問題ありませんが、間取りによってはスペースを確保するのが難しいこともあるでしょう。
赤ちゃんを必ずベビーベッドに寝かせなければならない、というルールはありません。赤ちゃんにとって安全に眠れる環境であれば、代替品を活用して寝かせてもよいのです。どうしてもベビーベッドを使いたい場合は、生活スペースに合うサイズを選びましょう。
日中はあまり使わない
ベビーベッドは基本、夜の就寝時に使います。日中はリビングのソファやラグの上で過ごすことが多いからです。日によりますが、そのまま寝落ちしてしまうこともあれば抱っこで眠ることもあります。そのため、思っていた以上にベビーベッドを使わなかったというご家庭は多く存在します。
抱っこで寝かしつけたあと、ベッドに寝かせると「背中スイッチで起きてしまった」というケースも少なくありません。赤ちゃんは必ずベビーベッドで寝るわけではないので、気持ちよく寝られる場所ならどこで寝かせても問題ありません。
夜間の授乳が大変
ベビーベッドで寝かせると、夜間の授乳が大変に感じる人も一定数いるようです。わざわざ起き上がってベッドの中を確認し、持ち上げて授乳する。とくに授乳回数が多い産後の時期は、このような動作を相当キツく感じるでしょう。
大人と同じベッドで寝たり、横に布団を置いて寝かせていたりすれば、少ない動作で授乳が可能です。産後のダメージも視野に入れつつ授乳のしやすさを考慮して、ベビーベッドは本当に必要か考えてみましょう。
ベビーベッドの費用が浮く
ベビーベッドなしにすると、購入費用が浮くメリットがあります。ベビーベッドは赤ちゃんが安全に使用するための設備なので、数万円することも珍しくありません。しかし、費用に対して使用期間が短いことから、「なくてもよかった」と思う人は少なからずいるようです。
また使用期間を過ぎたあとの使い道にも困ります。解体しても収納に場所をとったり処分にお金がかかったりとすることもあるため、購入を検討している方は先を見据えて必要可否を決めるとよいでしょう。レンタルサービスを利用するのも手段の一つです。
ベビーベッドなしの場合の注意点
ベビーベッドなしで赤ちゃんと生活する場合は、安全確保や快適性を高めるなどの対策をすることが大切です。ここでは注意したい5つの内容を伝えるとともに、効果的な対策を紹介します。
赤ちゃんの寝る場所を他に確保する
まずは赤ちゃんが寝るための場所を確保する必要があります。ベビーベッドという赤ちゃんが安心して眠れる場所がないので、親が責任をもって安全性の高い寝る場所を見つけましょう。
たとえば大人と同じ布団に寝かせたり、キッズ布団を用意して周りの障害物を排除したりするのはいかがでしょう。目の行き届く場所に寝かせつつ、赤ちゃんにとって危ない物がない環境であれば、親より先に赤ちゃんが目覚めても安心です。
赤ちゃんの怪我に配慮する
赤ちゃんが怪我をしないように徹底的に対策することも重要です。赤ちゃんは気になる物があれば一直線に向かって行くので、家具の角や生活用品を口に入れることで怪我をする可能性があります。
自由にさせてあげたい気持ちもあるかと思いますが、赤ちゃんが大きくなるまではベビーサークルやベビーゲートなどで行動範囲を制限しましょう。
またペットや兄弟姉妹がいる場合は、赤ちゃんにイタズラしないように生活スペースを分けてあげることも重要です。わざとではなくても怪我をさせてしまうリスクがあります。それぞれがのびのびと遊んだり眠ったりするためにも、配慮を心がけましょう。
布団の通気性をよくする
赤ちゃんは体温調整がうまくできず、それを言葉にして伝えることができないので、環境づくりには気をつける必要があります。そのためにも最低限、布団の通気性をよくすることが大切です。
布団を畳やフローリングの上に直接置くと、床と布団の間に湿気がこもりやすくなります。湿気がこもるとカビが発生する可能性が高まるので、赤ちゃんの健康被害に影響しかねません。また湿気がこもると熱も逃げにくくなり、赤ちゃんは熱中症の危険性もあります。
通気性をよくするには、床と布団の間に除湿シートやすのこを敷くのが効果的です。こまめに掃除しなくても湿気がこもりにくくなるので、赤ちゃんをいつでも安心して寝かせてあげられるでしょう。
部屋のほこりを取り除く
赤ちゃんはまだまだ免疫能力が高くありません。ほこりを大量に吸い込むと、アレルギー性皮膚炎や鼻炎、喘息などを引き起こすリスクがあります。
ほこりは床にたくさん落ちているので、低い位置に寝かせると睡眠中に鼻から吸い込んだり目に入ったりしかねません。家具の下や部屋の隅には、目には見えなくても大量にほこりが落ちているものです。
床に近い位置で寝かせる場合は、こまめに掃除機をかけたり空気清浄機を使ったりして、清潔感を保つ努力をしましょう。
就寝時に寒くならないようにする
赤ちゃんの寝る場所は、寒さ対策を怠らないことも大切です。冬場は冷気が漂っており、とくに床付近はひんやりしています。ベビーベッドなら床とある程度離れているので寒さ対策になりますが、布団で寝かせる場合は寒さ対策をしましょう。
窒息死対策として赤ちゃんに掛布団をかけることは推奨されていないため、冬場はスリーパーを着せてあげるのがおすすめです。ベビーサークルの中に布団を置いて柵にタオルをかけると、冷気の流れを抑制しやすくなるので試してみましょう。
そのほかにも、暖房をかけて室温を調整したり暖かい敷布団を用意してあげたりするのも効果的な方法です。
ベビーサークルがベビーベッドの代わりになる
ベビーベッドの代わりとしてベビーサークルを活用するのもおすすめです。ベビーベッドは0〜24ヶ月の赤ちゃんの使用を想定していますが、ハイハイやつたい歩きなどがはじまると乗り越えてしまう危険性があります。ベビーベッドの高さから落下すると大きなけがに発展するので、より一層目が離せなくなるでしょう。
ベビーサークルなら赤ちゃんが乗り越えられない高さや構造になっているのはもちろん、パーツを組み合わせれば広いスペースに作りかえることが可能です。もしベビーベッドとして使わなくなったときは、以下のような用途に活用できます。
- 兄弟姉妹と赤ちゃんで遊びスペースを分ける
- テレビやヒーターを囲って触れないようにする
- 目を離すときの避難場所として使う
ベビーサークルなら多用途に使えるので、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れたベビーアイテムでしょう。
ベビーベッドなしでも赤ちゃんが寝る場所は確保できる
ベビーベッドの代わりになる寝る場所はたくさんあります。大人と同じベッドや子供用布団など、コストを抑えつつ実用性の高い寝る場所を用意してあげることが可能です。ベビーベッドにこだわりがない場合は、長く使い続けられるものを見つけて活用しましょう。
ベビーベッドの代わりにベビーサークルを使用するならpopomiの商品がおすすめです。中の様子が見やすいメッシュ素材や安定性の高いプラスチック製の商品をラインナップしているので、赤ちゃんの寝るスペースとして十分活用できます。大きいサイズのものを選べば大人の布団も一緒に囲えて、添い寝もしやすくなるので便利です。ベビーサークルをどれにしようか迷ったときは、ぜひpopomiの商品をチェックしましょう。