赤ちゃんは泣くことで自分の感情を伝えますが、育児をしている人の中にはなぜ泣いているのか理由がわからないことも多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では赤ちゃんが泣き止まない時に考えられる原因と対処法について解説していきます。
赤ちゃんが泣き止まなくて困る場合の対処法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
赤ちゃんが泣き止まない原因
赤ちゃんが泣き止まない原因はさまざまあります。
ここでは、赤ちゃんが泣き止まない際に考えられる主な原因を6つ紹介します。
原因①お腹がすいている
ミルクをあげてから時間がたっている場合、お腹がすいて泣いている可能性があります。
もし、お腹がすいたのかなと感じたら、ミルクをあげましょう。
飲まない場合や、それでも泣き止まない場合には他の理由があります。
原因②眠いと感じている
赤ちゃんはなかなか眠りにつけないと泣く場合があります。
温度、明るさ、音の3つに注意しましょう。
適温は23度前後とされているので、寒い場合には布団やタオルケットをかけます。
また、部屋が明るすぎると眠りの妨げになる為、まぶしすぎないよう、明るさを調整し、テレビの音や家の近くの騒音にも注意が必要です。
快適に眠れるよう、赤ちゃんの身のまわりの環境を整えてあげましょう。
原因③不快感がある
不快感があり、泣いている場合はおむつが汚れているか、ミルクを飲んだ後、げっぷをしたかの2つを確認しましょう。
赤ちゃんはおむつの中が汚れてしまう頻度が高いため、こまめなおむつ交換を心がけます。
赤ちゃんは一人でげっぷをすることが得意ではありません。
もし、ミルクを飲んだ後、げっぷが出ていない場合、優しく背中をたたいてげっぷを出しやすくしましょう。
原因④さみしいと感じている
赤ちゃんの近くに誰もいないと、さみしさを感じ、泣く赤ちゃんもいます。
生後3ヵ月を過ぎた頃からご家族の顔を認識できるようになるので、赤ちゃんが家族の顔が見えない場合、さみしさを感じます。
赤ちゃんから離れた場所にいた時に急に泣き始めた場合、さみしさを感じて泣いている可能性を考えましょう。
原因⑤パープルクライングとたそがれ泣き
たそがれ泣きとパープルクライングとは夕方ごろ、原因はないにも関わらず、大声で長時間泣き止まない状態です。
パープルクライングとたそがれ泣きは泣き方の特徴が似ています。
赤ちゃんによって個人差はありますが、生後2週間をめどにはじまり、2ヵ月前後の赤ちゃんが泣く頻度や泣き止むまでにかかる時間がもっとも長く、3ヵ月から5ヵ月を迎える頃におさまります。
原因⑥HSC
HSCとは人一倍刺激に敏感な赤ちゃんのことをいいます。
どのような刺激に敏感なのかは赤ちゃんによって個人差があります。
主な例として温度の変化、大きな音、まぶしい光、肌ざわりの4つがあります。
HSCかどうかの判断は難しいので、赤ちゃんに合わせた対応をするようにしましょう。
赤ちゃんが泣き止まない場合に試したい3つの対処法
なぜ泣いているのか原因がわからないため、どのように対応すれば良いのか分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんが泣き止むにはどういった対処法を取ればよいのか、主な方法を3つ解説します。
方法①抱っこをする
赤ちゃんは何かしらの不安を感じて泣くことが多く、安心するまで泣き止みません。
そのため、家族が抱っこをすることで、安心感を与えることができます。
赤ちゃんは心臓の音を聞くと、より安心感が得られるため、聞こえる距離まで近づけるように抱っこをしましょう。
個人差はありますが、お尻のあたりをやさしく触る、ゆっくりと揺らすことで喜ぶ赤ちゃんもいますので、泣き止む抱っこの方法を見つけるようにしましょう。
方法②好きな音を聞かせる
カラカラと音がするおもちゃを赤ちゃんに与えているご家庭は多いのではないでしょうか。
実は、赤ちゃんが好きな音を聞かせることも泣き止ませる方法の1つです。
赤ちゃんが好きな音はかなりの個人差があります。
主な例としておもちゃの音、胎内の音、ビニール袋をさわった時に出るカシャカシャという音、アニメのテーマソングの4つのどれかを聞くことで泣き止む傾向があります。
泣き止まない時にはさまざまな音を聞かせて、赤ちゃんが泣き止む音を見つけましょう。
動画サイトを活用することで、聞かせることが難しい胎内の音なども用意することができます。
方法③マッサージをする
抱っこや音楽を聞かせても泣き止まない場合にはマッサージをしましょう。
赤ちゃん向けのマッサージとしては、足のうらを親指でやさしく押すことや、おなかのあたりをくすぐるのが良いでしょう。
赤ちゃんに適したマッサージを探すために、さまざまなマッサージを試すのがおすすめです。
やってはいけない3つのNG行動
赤ちゃんが泣き止まない時にやってはいけないNG行動もいくつかあります。
無意識にやってしまいがちな主な3つのNG行動について解説していきます。
NG行動①いらいらする
赤ちゃんは言葉を理解できなくとも、家族の目や口元をみて普段の表情との違いを認識することができます。
家族のいらいらが赤ちゃんに伝わった状態では、何をしても泣き止みません。
一度気持ちが落ちついてから抱っこをするなど、家族がリラックスをするために時間をあけましょう。
NG行動②口をふさぐ
外で赤ちゃんが大声で泣いてしまうと人目を気にしてしまうご家族は多いのではないでしょうか。
口をふさぐことによって赤ちゃんは息苦しさから、怖いと感じてしまいます。
怖いと感じた赤ちゃんの気持ちが落ちつくまでは何をやっても泣き止むことはありません。
口をふさぐ行為は幼児虐待とみなされることもありますので絶対にしないようにしましょう。
NG行動③強く揺さぶる
抱っこをしても泣き止まない時に、強く揺さぶってしまうと赤ちゃんの健康に悪影響を与える危険性があります。
強く揺さぶることによって脳にダメージを与えてしまいます。
脳へのダメージによって、ろれつが回らなくなってしまうことや、最悪の場合、死亡する危険性もあります。
抱っこの際、やさしく揺らすのは泣き止むことに効果があるため、問題はないのですが、強く揺さぶることはしないようにしましょう。
赤ちゃんが泣き止まないのは気持ちを伝えたいから
いかがでしたでしょうか?
赤ちゃんの泣き止まない時の原因やその対処法などを紹介しました。
赤ちゃんは突然泣き始めることは珍しくないため、自分の時間を削りながら苦労しているご家庭は多いのではないでしょうか。
しかし、事前に泣き止まない時に考えられる原因や泣き止む方法を知っていることで、落ちついて対処できるようになります。
赤ちゃんはご両親を困らせたくて泣き止まないのではなく、自分の気持ちを伝えたい場合や気付いてほしいことがあるため、泣いているということを忘れないようにしましょう。