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犬によくみられる怪我の応急処置の方法と予防方法

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たとえ安全な室内飼いであっても、思わぬ原因で犬に怪我をさせてしまうことがあります。
そこで今回は、飼い犬でよくみられる3種類の怪我それぞれの原因や応急処置の方法と、怪我を予防するための方法を紹介します。
現在、犬を飼っている方や、これから犬を新しい家族の一員として迎える予定の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

犬の怪我ごとの原因と応急処置の方法

基本的には、どのような怪我であっても飼い主の自己判断で自然治癒に委ねず、できるだけすぐに動物病院に連れていきましょう。
ただし、怪我が発覚してから動物病院で診察してもらうまでのあいだに時間が空いてしまうため、犬の苦痛を少しでも和らげるために、応急処置をしてあげるとよいでしょう。

ここからは、犬の「骨折・脱臼」「やけど」そして「誤飲・誤食」それぞれの原因と応急処置の方法を紹介します。

怪我①骨折・脱臼

犬が脚をひきずっているという場合や、脚を浮かせているという場合など、いつもと歩き方が違うように見えるときは怪我の可能性を疑いましょう。

犬は人間よりも骨が細いため、思わぬことで骨折や脱臼といった怪我をしてしまうことがあります。
犬の中でも特に骨の細い小型犬はより注意が必要です。

骨折や脱臼の主な原因は、高い場所から犬が落下することによるものです。
階段やベランダといった人間からみても高い場所はもちろん、ベッドなど人間にとってはあまり高くはない場所も犬にとっては怪我の原因となる可能性があります。

応急処置

犬が骨折または脱臼してしまった可能性が高いときは、怪我の場所を固定して簡単に動かせないようにしておくことが大切です。

骨折の場合は、添え木を当てて、間接ごと包帯で巻きましょう。
脱臼の場合も同様に包帯などを使って固定すると安心です。

また、怪我をした場所を固定するときは、力を入れ過ぎて犬の血流が止まってしまうことのないように注意してください。

怪我②やけど

犬にみられる怪我は骨折や脱臼だけでなく、やけどもあります。
特に、夏場の暑い時期に散歩に出ると、熱くなったアスファルトなどで肉球をやけどしてしまうことがあります。
また、冬場は室内の暖房器具に近づいてしまうことが原因でやけどをするというケースも。

犬は人間とは違い、全身が毛に覆われているため、飼い主もなかなかやけどに気づくことができません。
もし、犬が身体の特定の部位を気にしているときや、触ると嫌がる反応をみせるときは、やけどかもしくはほかの怪我をしていることが考えられます。
また、身体の一部だけ抜け毛が目立つようになったときもやけどの可能性があります。

応急処置

犬がやけどしている可能性があるときは、氷水などを使って怪我の場所を冷やしてあげましょう。

怪我③誤飲・誤食

犬がものを誤飲・誤食することによって、口の中や体の中を怪我してしまうこともあります。
誤飲・誤食の場合は、ほかの怪我のケースとは異なり、何を飲み込んでしまったかによっても症状が異なります。

以下に症状の一例をまとめました。

犬が誤飲・誤食した際にみられる症状の一例

  • 食欲不振
  • 下痢・血便
  • 呼吸が荒い
  • ぐったりする
  • 体の震え
  • げっぷが出る
  • 嘔吐

誤飲・誤食をした様子を見ていないにもかかわらず上記のような症状がある場合は、飼い主が目を離した隙にものを口に入れてしまっている可能性があります。
また、ほかの怪我や病気の症状を起こしていることも考えられます。

いずれの場合も、早めの措置が必要であることには変わりはないため、上記のように普段と犬の様子が違うときは動物病院に連れていきましょう。

誤飲・誤食の原因はさまざまです。
家の中でおもちゃや飼い主の私物などを飲み込んでしまうということもあれば、散歩のときにガラス片などを口にして怪我をしてしまうということもあり得ます。

応急処置

誤飲・誤食の場合は、飼い主が自己判断で応急処置を行うのはかえって危険です。
「犬を逆さまにしてものを吐かせる」「背中を叩く」などの方法を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、間違った対応で犬の身体に負担をかけてしまうおそれがあります。

骨折ややけどなどの怪我がみられず、そのうえで様子がおかしいときは、すぐに動物病院に連れていきましょう。

犬の怪我の予防方法5選

犬を怪我から守るための5つの予防方法を紹介します。
今日からでも実践できるものもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

予防方法①ペットマットをしく

犬の脱臼や骨折といった怪我の予防には、ペットマットがおすすめです。

ペットマットではクッション性の高い素材を使っているため、フローリングの床の上で直接遊ぶときよりも犬の脚に負担がかかりにくい仕組みになっています。
また、エンボス加工により犬の脚が滑りにくくなっているため、床の上を歩いている最中の転倒による怪我も防ぐことができます。

予防方法②窓をあけっぱなしにしない

ベランダなど、犬が自由に出入りできる位置にある窓をあけっぱなしにしないことも大切です。

飼い主が一瞬目を離した隙に、転落して骨折などの怪我をしてしまうおそれがあります。
もし、夏場の換気などでどうしても窓をあけっぱなしにしなければならないときは、ペット用の脱走防止ゲートを設置しましょう。

予防方法③暖房器具や家電に犬が近づかないようにする

やけどを防ぐために、こたつやストーブなどの暖房器具に犬を近づけすぎないように気をつけましょう。

やはり犬も寒い季節は暖かい場所に近づきたがります。
しかし、放っておくとやけどしてしまうという可能性もあるため、柵などを使って犬と暖房器具のあいだで距離をとるようにすることが大切です。

予防方法④蓋つきのゴミ箱を使う

犬がゴミ箱をあさって誤飲・誤食してしまうことによる怪我を防ぐためには、蓋つきのゴミ箱が効果的です。

特に、食べ物のゴミや生ゴミを捨てているゴミ箱は、犬がにおいを嗅ぎつけて中にあるものを食べてしまうことが考えられます。
そのため、簡単に中身をあさられないゴミ箱を使うとよいでしょう。

予防方法⑤散歩中に犬から目を離さない

飼い主ならば当然のことではありますが、散歩中に犬から目を離さないということも怪我の予防のために大切です。

散歩中、外に落ちているものに犬が興味をもって、いわゆる「拾い食い」をすることで誤飲・誤食につながってしまうことがあります。
なかにはタバコの吸い殻など、怪我にはつながらなくとも犬の体に危険を及ぼすものもあります。

また、鋭利な破片などを犬が踏むことで脚を怪我してしまうという可能性も。
外での散歩には意外と怪我の原因となるものがたくさんあるので、しっかりと犬の様子を見ておきましょう。

犬の怪我の要因は家の中と外の両方に潜んでいます

いかがでしたか?
飼い犬によくみられる怪我の原因と応急処置の方法、そして予防方法を紹介しました。

骨折ややけど、そして誤飲・誤食による怪我など、犬の怪我の要因は意外と日常に多く潜んでいます。
本記事で紹介した予防方法を参考に、少しでも犬が怪我をしてしまうリスクを回避しましょう。

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