かわいいわが子が立ち上がって歩くようになる瞬間は、多くの親にとって赤ちゃんの成長を実感できる感動的な出来事のひとつです。
本記事では、赤ちゃんが歩くようになる時期の目安や、歩けるようになるためのおすすめの練習方法を紹介します。
これから赤ちゃんが生まれる予定の方や、現在赤ちゃんが歩けるようになる日を楽しみに待ちわびている方はぜひご覧ください。
赤ちゃんが歩くようになる時期の目安は?
赤ちゃんが歩くようになる時期の目安は、おおよそ1歳前後です。
しかし、成長のスピードには個人差があるため、もしご自分の赤ちゃんがなかなか歩くようにならないという場合も焦る必要はありません。
中には生後8ヶ月の頃からもう歩くようになったという赤ちゃんもいれば、10ヶ月経つまでなかなか歩かなかったという赤ちゃんもいます。
赤ちゃんが歩くようになる時期にばらつきがあるのには、いくつか理由があります。
まず1つ目の理由は、体格の差です。
普段、私たち大人が歩くときは特別なことはほとんど意識しませんが、赤ちゃんが歩けるようになるには自分の力で身体を支えるバランス感覚を養うところから始まります。
他の子よりも身体が大きく重い赤ちゃんは、それだけバランス感覚を身につけるのにも時間がかかるため、歩き始めも遅くなることが考えられます。
2つめの理由は、性格です。
日々、赤ちゃんと接しているパパ・ママであればご存じのことと思いますが、まだ言葉を話せない赤ちゃんにも性格はあります。
慎重な性格や怖がりの赤ちゃんであれば、歩き始めに少し時間がかかることもあるでしょう。
また、ハイハイをすることが気に入っているためなかなか歩き始めないという場合もあります。
いずれの場合も、なかなか歩くようにならないからといって大人が焦ってしまうと、赤ちゃんも焦りを感じてかえってうまくいかないということも考えられます。
歩けるようになるその瞬間を待ちわびている状態ではなかなか難しいかもしれませんが、焦らずに赤ちゃんのペースに合わせて待ってあげましょう。
赤ちゃんが歩き始める前兆
ここからは、赤ちゃんが歩くようになる前兆の例を3つ紹介します。
前兆①高ばいの状態でお尻を振る
赤ちゃんが、ひざを床につけずにハイハイすることを「高ばい」といいます。
この高ばいの状態でお尻を振るというかわいい動作をみせたときは歩きはじめる前兆といえます。
高ばいは、手や脚の筋肉が発達していなければできない体制です。
そのため、赤ちゃんが高ばいをするようになったら、立って歩けるようになるために筋肉が順調に発達してきている証拠といえます。
前兆②つかまり立ちをしてステップを踏む
赤ちゃんは、まずハイハイで自由に動き回ることを覚えるというのは多くの方がご存じのことでしょう。
その後、家具などにつかまって身体を支えて立つ「つかまり立ち」や、その状態で歩く「つたい歩き」を覚えるという段階を踏んでから一人で歩くようになります。
すべての赤ちゃんがつかまり立ちを覚えてからすぐにつたい歩きをできるようになるわけではありません。
しかし、つかまり立ちをしている状態でステップを踏む動作をみせた場合は、もうすぐつたい歩きをするようになる前兆といえます。
前兆③一瞬、一人で立てるようになる
つかまり立ち・つたい歩きに慣れて、一瞬でもものにつかまらずに一人で立てるようになったら、いよいよ歩き始めまでもうすぐそこです。
わが子が歩く瞬間を見逃さないよう、一人で遊んでいるときなどはよく様子をみておくとよいでしょう。
赤ちゃんが歩けるようになるための練習方法4選
赤ちゃんがつたい歩きをするようになったら、一人でも歩けるようになるための練習も徐々に始めてみましょう。
ただし、赤ちゃんの発達には個人差があるため、あまり焦りすぎないことも大切です。
赤ちゃんの様子をみて、無理をさせない範囲で楽しみながら練習できるように意識しましょう。
ここからは、おすすめの練習方法4種類を紹介します。
練習①パパ・ママが手をとって一緒に歩く
まず紹介するのは、パパやママが赤ちゃんの両手をとって、一緒に歩くという方法です。
つたい歩きをするようになったら歩き始めるのも目前とはいえ、今まで足と手で体重を支えていた赤ちゃんにとって、いきなり足だけで体重を支えるのは勇気のいることです。
そんなときは、パパやママが赤ちゃんの両手をとって、一緒に歩くことでサポートしてあげましょう。
このとき、ただ歩くのではなく、簡単な目標を設定してあげると赤ちゃんもやる気が出やすくなります。
たとえば、少し離れたところにパパが待機した状態でママが手をとり、「パパのところに行ってみよう」など声をかけてあげるとよいでしょう。
練習②親子で「ペンギン歩き」をやってみる
パパやママの足の甲の上に赤ちゃんの足を乗せて、一緒に歩く「ペンギン歩き」という運動も歩く練習におすすめです。
ペンギン歩きは、まだ歩くことに慣れていない赤ちゃんだけでなく、既にある程度歩ける子どもにとっても身体を動かすよい運動となります。
歩く感覚や足の出し方などがまだあまりわかっていない赤ちゃんでも、ペンギン歩きで大人が歩き方をサポートすれば徐々に感覚を身につけられます。
パパやママと一緒に身体を動かしているという安心感も大きな支えとなるでしょう。
練習③つたい歩きをしている最中に声をかける
パパやママが直接手を貸さず、赤ちゃん一人でチャレンジさせる練習方法もあります。
赤ちゃんがつかまり立ちやつたい歩きをしている状態で、数歩離れたところから、「おいで!」と声をかけるという方法です。
パパやママに触れたい一心で、赤ちゃんが手をのばして自分で歩くかもしれません。
また、同じような練習方法として、お気に入りのおもちゃを少し離れたところに置くというやり方もできます。
いずれの場合も注意したいのは、赤ちゃんから距離をとりすぎないということです。
あまりに距離がありすぎると、歩くのではなくハイハイで進んでしまう可能性があります。
練習④手押し車を使う
つかまり立ちやつたい歩きに慣れている赤ちゃんには、手押し車やカタカタと呼ばれるおもちゃもおすすめです。
おもちゃで体重を支えながら自分の好きな方向に向かえるため、歩く感覚を徐々に養っていくことができます。
また、手押し車と似た目的のおもちゃに「歩行器」というものもありますが、こちらはデメリットもあるため注意が必要です。
歩行器は手押し車とは違い、あまり自分で体を支えなくても歩くことができます。
そのため、歩行器を使うことでかえって下半身の発達が遅れてしまうというデメリットもあるのです。
歩行器などのおもちゃをプレゼントされた場合などは、上記で紹介した自分の足で歩く方法と組み合わせて練習をしていくとよいでしょう。
赤ちゃんが歩くようになる時期の目安は1歳前後
いかがでしたか?
赤ちゃんが歩くようになる時期の目安や、おすすめの練習方法を紹介しました。
一般的には赤ちゃんが歩く時期は1歳前後とされていますが、発達のスピードには個人差があるため、1歳になっても歩かないという場合も焦りすぎる必要はありません。
本記事で紹介した練習方法を参考に、赤ちゃんのペースに合わせてサポートしてあげましょう。
また、歩く練習をするときは、プレイマットがあると万が一転倒してしまったときもけがの心配がなく安心です。