子どもの成長を大きく感じるお座り。
お座りができることによって、赤ちゃんから見える視界も広がり、赤ちゃんもいろいろな発見をしていきます。
赤ちゃんがお座りしている姿って、お人形さんのようでとってもかわいいですよね。
お父さん・お母さんの中には、赤ちゃんのお座りがいつ頃からできるのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、そんな悩みをお持ちのお父さん・お母さんに向けて、お座りのはじまる時期や前兆、練習方法を中心にご紹介します。
赤ちゃんのお座りがはじまる時期
お座りは、およそ生後6か月ごろから始まり、少しずつ一人でできるようになるといわれています。
はじめは壁などによりかかって座る時期から始まり、体勢を崩しながらも一人で座れる時間が少しずつ長くなります。
その後、座った状態から態勢や向きを変えられるようになり、ハイハイをするといった流れで成長していきます。
あおむけで、ものを見る機会の多かった赤ちゃんが、座ってものを見られるようになることで、高さを感じることができます。
お座りをすることは、いろんなものに興味を持ち始めるきっかけにもなります。
そして、赤ちゃん自身でお座りができることで、お父さん・お母さんは一つ山を越えたといってもいいくらい、育児の大変さが減ります。
ですが、お座りの時期は早ければ早いほどいいというわけではないんですよ。
お座りのはじまる時期が早くても問題ない?
お父さん・お母さんによっては、早く赤ちゃんにお座りをさせたいと考えて、生後6か月よりも前からお座りをさせようとしている方がいらっしゃいます。
これはおすすめしません。
生後6か月未満の赤ちゃんは首が据わっていない事が多く、自身で首を上手く動かす事ができません。
首が据わる前の赤ちゃんが、一人でお座りをしてしまうと、血管を圧迫してしまうおそれがあり、首を痛める可能性もあり危険です。
赤ちゃん自身が一人でお座りできるようになったら、お父さん・お母さんは少し楽になります。ですが、赤ちゃんの成長は人それぞれです。
お父さん・お母さんは赤ちゃんの成長に合わせて、赤ちゃんのペースでお座りをさせてみてください。
なかなかお座りをしたがらない場合は?
生後6か月ごろを過ぎても、お座りをしたがらない子はお座りをしません。
ですが、無理にさせる必要はありません。
赤ちゃんは興味をそそられるものに対して行動をします。
座っておもちゃで遊びたいと思えば自然とお座りをはじめます。
無理にさせるよりも、おもちゃなどを使い、お座りに興味を持つようにすると、いつの間にかお座りをしていたりします。
もし、お座りをしようとするができないという時期が長く続くようであれば、筋肉の病気などの可能性もあるので、一度専門医を受診するのがよいでしょう。
赤ちゃんがお座りをする前兆
前兆①寝返りをうつ
寝返りとは、仰向けからうつ伏せになることです。
赤ちゃんが寝返りをうつということは、首や腰回りの筋肉が発育してきた証拠です。
筋肉が発達することによって、お座りやハイハイができる体に近づいたことになります。
寝返りができるようになる前には、下半身をひねろうとする動きをするので、その動きを見逃さず寝返りをうちやすい環境をつくることが大切です。
たとえば、柵つきのベッドや大きくて柔らかいマットなどを敷くことで、寝返りをうっても安全な環境を作るといった方法があります。
ふとした瞬間に寝返りをうったりするので、早めの対策がおすすめです。
前兆②ずりばいをする
ずりばいとは、赤ちゃんがほふく前進の様な動きで、うつぶせでおなかをつけながら腕や足を使って進むことです。
ずりばいをすることにより、全身を使った動きをするため、運動機能が鍛えられ、お座りができるようになります。
さらに、全身を使う動きが増えたことで疲労感を感じ、夜にまとまった睡眠をとることができるようになります。
1日のほとんどを寝て過ごしていた赤ちゃんにとって朝、昼、夜と生活のリズムができはじめる時期でもあります。
そして、それはお父さん・お母さんにとってもうれしい成長です。
赤ちゃんのお座りの練習方法
赤ちゃんにお座りの練習をさせようとしているお父さん・お母さん。
先にお話ししたとおり、首が据わる前の赤ちゃんに無理に練習させるのはやめましょう。
赤ちゃんのペースで練習を始めてみてください。
まず、練習をする際、はじめから赤ちゃんが1人でお座りのすることは困難ですので、お父さん・お母さんが補助をしながら練習をすることをおすすめします。
赤ちゃんは前や後ろに倒れる可能性が高いため、両ひざで赤ちゃんの腰を挟み、安定させるようにしましょう。
おもちゃ、本などを赤ちゃんの前におき、手をのばすように誘導することで、お座りに近い形が作れます。
片足を立たせることで、腰の支えだけではなく、足も使い体を支えることができるようになっていくので、安定感が徐々に増していきます。
お座り練習をさせる際の3つの注意点
お座りの練習は継続的に行うことで上達していきますが、赤ちゃんの安全にも気を配らなくてはなりません。
ここでは、お座りの練習方法の中で主な3つの注意点についてご紹介します。
注意点①常に目を離さないようにする
お座りの練習の注意点として、常に目を離さないことが大切です。
赤ちゃんは大人のように受け身を取ることができません。
お座りの練習中にバランスを崩し、前や後ろに倒れることもあるので、すぐに支えることができるよう、準備をしておきましょう。
お父さん・お母さんが手伝う際には、目を離さず見ることはもちろんですが、赤ちゃんのお座りを補助してくれる商品の活用もおすすめです。
注意点②周りの環境に注意する
お座りが安定するまでは転がってしまうこともあり、安定するまで時間もかかります。
特に角がとがったものが赤ちゃんの近くにないか、転んでも大丈夫なようにマットは敷いてあるか、この2点には注意しましょう。
大人の目線では気付かないことも多い為、赤ちゃんの目線に合わせて、家の中での危険な箇所がないかを確認することが必要です。
注意点③しっかり休憩を取らせる
早くお座りをできるようにさせたいと思っても、練習をさせすぎてしまうと赤ちゃんの健康に悪影響を与えます。
大人と同じように赤ちゃんの筋肉も疲労をため込んでしまうと、痛みが出てきます。
そのため、練習は時間や回数を決めて、短時間にしましょう。
赤ちゃんのお座りは自然にできるようになるもの
いかがでしたでしょうか?
赤ちゃんのお座りがはじまる時期や、練習方法などを紹介しました。
お座りは自然にできるようになりますが、首が据わったあとであれば保護者がお座りの練習を手伝うことができます。
練習をする際には目を離さないよう、安全面には注意をし、休憩を取りながら行いましょう。
初めての育児はわからないことが多く、大変なことも多いですが、様々な情報を事前にインターネットや本などで調べておき、臨機応変に対応できるように準備しておくことが大切です。
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ぜひ赤ちゃんのために、赤ちゃんに合った環境を作ってあげてくださいね。