出産祝い

出産祝いを渡すタイミングはいつ?渡す際のマナーも紹介! 

出産祝い

大切な方の出産という喜ばしい知らせを受け、心からの「おめでとう」を伝えたい、そして祝福の気持ちを素敵なプレゼントに託して贈りたい、と考えるのはとても自然なことです。

しかし、その温かい気持ちと裏腹に、「お祝いは、いつ、どのように渡すのが正解なんだろう?」と、マナーの面で不安を感じる方も少なくないのではないでしょうか。

「出産の報告を受けたら、すぐにでもお祝いに駆けつけても良いもの?」 「ご祝儀袋の書き方や、金額の相場が分からない…」 「もしタイミングを逃してしまったら、どうすればいいんだろう?」

出産というデリケートな時期だからこそ、良かれと思ってしたことが、かえって相手の負担になってしまっては元も子もありません。

この記事では、そんな出産祝いに関するマナーやタイミングの疑問に、一つひとつ丁寧にお答えしていきます。基本的なマナーから、訪問する際の注意点、そしてタイミングが遅れてしまった場合の対処法まで、この記事を読めば、お祝いの気持ちを最高の形で届けるための全てが分かります。

出産祝いを渡すタイミングは?

出産祝いを渡すタイミングとして、最も良いとされているのは、赤ちゃんの生後7日から1ヶ月くらいの期間です。

生後7日目は、赤ちゃんの名前を披露し、健やかな成長を願う「お七夜(おしちや)」という日本の伝統的なお祝い事があります。そして、生後1ヶ月頃には、土地の氏神様に出生を報告し、今後の成長を見守ってもらう「お宮参り」が行われます。

この「お七夜」から「お宮参り」までの間に贈るのが、古くからの慣習に沿った、正式なタイミングとされています。この時期は、産後の母子の体調も少しずつ落ち着き始め、新しい生活のリズムに慣れてくる頃でもあります。

ただし、これはあくまで一般的な目安です。最も大切なのは、産後のママと赤ちゃんの体調を最優先に考えることです。出産の報告を受けたら、まずはお祝いのメッセージを伝え、相手の状況を気遣いながら、訪問やプレゼントを贈るタイミングをうかがうのが良いでしょう。

渡す相手によって適切なタイミングが異なる

基本的な期間は上記の通りですが、贈る相手との関係性によって、最適なタイミングは少しずつ変わってきます。

  • 親しい友人や親戚の場合: 日頃から連絡を取り合っている間柄であれば、出産報告を受けた際に「体調はどう?」「何か手伝えることはない?」と気遣いつつ、「落ち着いたら、赤ちゃんの顔を見に行ってもいいかな?」と、訪問のタイミングを直接相談するのが良いでしょう。相手の希望を聞くことが、一番の思いやりになります。
  • 職場の同僚や上司の場合: プライベートな領域に踏み込みすぎない配慮が必要です。まずは、部署のメンバーなどと相談し、連名で贈るのか、個人で贈るのかを決めましょう。渡すタイミングは、相手が育児休暇から復帰した際に、職場で渡すのが最もスマートです。もし、産休・育休中に贈りたい場合は、自宅へ郵送するのが一般的です。

出産祝いを渡す際に押さえておきたい基本的なマナー

お祝いの気持ちを正しく伝えるために、社会人として知っておきたい基本的なマナーがいくつかあります。まず、お祝いを贈る前には、必ず母子ともに健康であるかを確認することが大切です。出産の報告があったからといって、必ずしも順調な経過ばかりとは限りません。

また、プレゼントを選ぶ際には、相手の好みやライフスタイルを考慮することが重要です。すでに持っているものや、他の人からもらったものと重複しないように、「何かリクエストはある?」と、それとなく聞いてみるのも良い方法です。特に、ベビーカーやベビーベッドといった大型のものは、必ず事前に本人の希望を確認してからにしましょう。

そして、プレゼントを渡す際は、祝福の言葉を記したメッセージカードを添えると、より一層お祝いの気持ちが伝わります。温かいメッセージは、慣れない育児で奮闘するママの心を、何よりも癒してくれるはずです。

出産祝いを渡す際の訪問マナー

お祝いを直接手渡したいと考える場合、訪問時のマナーには最大限の配慮が必要です。産後のママは、ホルモンバランスの変化や睡眠不足で、心身ともに非常にデリケートな状態にあります。

自宅の場合

自宅へ訪問する際は、必ず事前にアポイントメントを取りましょう。突然の訪問は、相手にとって大きな負担となります。訪問時間は、赤ちゃんの授乳やお昼寝の時間を避け、相手の都合の良い時間を指定してもらうのが基本です。 当日は、長居は禁物です。30分から1時間程度で、早めに切り上げるように心がけましょう。また、赤ちゃんに触れる前には、必ず手を洗うか、消毒をするのがマナーです。風邪気味など、少しでも体調に不安がある場合は、訪問自体を延期する配慮も必要です。

病院の場合

かつては、入院中の病院へお見舞いを兼ねてお祝いに駆けつけることもありましたが、現代では、病院への訪問は控えるのが一般的なマナーとなっています。 その理由として、産後のママは体力を消耗しており、十分な休息が必要であること、

そして、生まれたばかりの赤ちゃんは非常にデリケートで、感染症への抵抗力が弱いことが挙げられます。面会が制限されている病院も多く、他の入院患者様への配慮も必要です。 親族など、ごく親しい間柄で、かつ相手から「ぜひ会いに来て」と強く希望された場合を除き、退院して生活が落ち着いてから、自宅へお祝いに伺うか、郵送で贈るのが賢明です。

出産祝いで現金を渡す際のマナー

お祝いとして現金を贈る場合は、日本の伝統的な贈答マナーを守ることが大切です。

祝儀袋の書き方

現金は、必ず「ご祝儀袋」に入れて渡します。

  • 水引: 出産は何度あっても喜ばしいお祝い事なので、結び目が何度も結び直せる「紅白の蝶結び」のものを選びます。
  • 表書き: 水引の上段中央に、毛筆や筆ペンを使い、濃い墨で「御出産御祝」「御祝」などと書きます。
  • 名入れ: 水引の下段中央に、贈り主の氏名を、表書きより少し小さめの字で書きます。
  • 中袋: 中袋の表側には、包んだ金額を「金参萬円也」というように、漢数字で書きます。裏側には、ご自身の住所と氏名を記入します。

お金の入れ方

ご祝儀袋に入れるお札は、必ず新札(ピン札)を用意しましょう。新札を用意するのは、「この日のために、あらかじめ準備していました」という、お祝いの気持ちの表れです。銀行の窓口などで両替してもらえますので、事前に準備しておきましょう。

お札を中袋に入れる際は、お札の肖像画が描かれている表側が、中袋の表側に来るように揃えて入れます。これにより、袋を開けたときに、すぐに肖像画が見える形になります。

出産祝いを渡すタイミングが遅れた場合の対処法

仕事の都合や、相手の里帰り出産などで、どうしても生後1ヶ月というタイミングを過ぎてしまうこともあるでしょう。そんな時でも、お祝いを贈るのを諦める必要はありません。

もし、タイミングが数ヶ月遅れてしまった場合は、表書きを「御出産御祝」として贈っても問題ありません。半年以上経過してしまった場合は、生後6ヶ月の「ハーフバースデー」や、生後1年の「初誕生日」のお祝いとして、プレゼントを贈るのがスマートです。

その際は、「出産のお祝いが遅くなってしまってごめんなさい」というお詫びの言葉と、「ハーフバースデーおめでとう!」といったメッセージを添えることで、相手も気持ちよく受け取ってくれるはずです。大切なのは、お祝いしたいという気持ちを、きちんと伝えることです。

出産祝いの金額の相場

出産祝いの金額は、贈る相手との関係性によって大きく変わってきます。相手に気を遣わせすぎず、かつ失礼にあたらない、一般的な相場を把握しておきましょう。

贈る相手 

金額の相場 

友人 

3,000円 ~ 10,000 

職場の同僚・部下 

3,000円 ~ 10,000 

職場の上司 

5,000円 ~ 10,000 

兄弟・姉妹 

10,000円 ~ 30,000 

いとこ・甥・姪など 

5,000円 ~ 20,000 

自分の子供・孫 

50,000円 ~ 100,000円以上 

これはあくまで目安です。

ご自身の年齢や経済状況、そして何よりお祝いの気持ちを大切に、無理のない範囲で金額を決めましょう。

出産祝いにおすすめのギフト

ここでは、実際にパパ・ママから喜ばれる、定番で実用的なギフトをご紹介します。

スタイ

スタイ(よだれかけ)は、赤ちゃんの必需品であり、毎日何枚も取り換える消耗品です。そのため、いくつあっても困ることがなく、プレゼントとして非常に人気があります。普段使いできるシンプルなデザインのものから、お出かけ用に少しお洒落なブランドのものまで、デザインも豊富。

名入れサービスを利用すれば、特別感のある贈り物になります。

ベビー服

可愛らしいベビー服も、出産祝いの定番です。選ぶ際のポイントは、すぐにサイズアウトしてしまう新生児用(50~60cm)ではなく、生後半年から1歳頃に着られる、80cm~90cmの少し大きめのサイズを選ぶこと。そうすることで、長く着てもらうことができます。素材は、赤ちゃんのデリケートな肌に優しい、オーガニックコットンなどがおすすめです。

バスタオル

赤ちゃんをお風呂に入れる際や、おくるみとして、あるいはお昼寝の肌掛けとして、バスタオルは毎日様々なシーンで活躍します。自分たちではなかなか買わないような、フード付きの可愛らしいデザインのものや、吸水性に優れた、今治タオルなどの高品質なものを贈ると、その質の良さを実感してもらえ、大変喜ばれます。

フェイスタオル

赤ちゃんのよだれや、吐き戻しを拭いたり、沐浴に使ったりと、何かと入用になるのがフェイスタオルです。こちらも、何枚あっても困らない消耗品なので、気兼ねなく贈れるプレゼントの一つです。肌触りの良い、上質な素材のものを数枚セットにして贈ると良いでしょう。

ハンカチ

ガーゼ素材のハンカチは、赤ちゃんの柔らかい肌にも優しく、授乳時やよだれを拭く際に重宝します。コンパクトでかさばらないため、ちょっとしたプレゼントとして添えるのにも最適です。可愛らしい柄のものがセットになっていると、選ぶ楽しみもあります。

ぬいぐるみ

赤ちゃんの初めてのお友達として、可愛らしいぬいぐるみも素敵なプレゼントです。オーガニック素材で作られたものや、汚れても丸洗いできるものなど、赤ちゃんの安全に配慮された製品を選ぶことが大切です。

優しい音色がするラトル(がらがら)機能が付いているものも人気があります。

出産祝いを渡す際の注意点

最後に、お祝いの気持ちが誤解を招くことがないよう、贈る際に注意すべき点を3つ、ご紹介します。

注意点①出産前に渡さない

出産は、何が起こるか分からない、命がけの大仕事です。無事に出産が終わる前に、「きっと大丈夫だろう」とお祝いを渡してしまうのは、

万が一の事態があった場合に、相手を深く傷つけてしまう可能性がある、非常にデリケートな問題です。お祝いは、必ず母子ともに健康であるという報告を受けてから贈るのが、絶対のルールです。

注意点②六曜を意識する

六曜(大安、仏滅など)を気にするかどうかは人によりますが、特にご年配の方や、伝統を重んじるご家庭へ贈る場合は、配慮しておくとより丁寧な印象になります。お祝い事を避けるべきとされる「仏滅」に届くのは、できれば避けた方が良いでしょう。

カレンダーで確認し、大安や友引といったお日柄の良い日を選んで届くように手配するのが、より心のこもった贈り物となります。

注意点③配送も検討する

遠方に住んでいる場合や、相手の都合がなかなかつかない場合、あるいは感染症が流行している時期などは、無理に訪問して手渡しすることにこだわる必要はありません。

現代では、郵送や宅配便でプレゼントを贈ることも、全く失礼にはあたりません。むしろ、相手の負担を考えた、賢明な判断といえます。その際は、必ず事前に「お祝いの品を送らせてもらったので、〇日頃に届くと思います」と一本連絡を入れておくと、相手もスムーズに受け取ることができます。

出産祝いはタイミングと何より気持ちが大事

出産祝いを贈るタイミングと、それにまつわる様々なマナーについて、詳しく解説しました。

様々なルールやしきたりがあり、難しく感じられたかもしれませんが、その全ての根底にあるのは、たった一つの、非常にシンプルな想いです。それは、「出産という大仕事を終えたママと、新しく生まれてきた赤ちゃんの心と体の健康を、何よりも最優先に考える」という、温かい「思いやり」の心です。

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