これまで仰向けで寝ていた赤ちゃんが、初めて自力で行う移動運動が寝返りです。
初めて寝返りをするタイミングは個人差があるため、自分の子どもの成長が遅れていないか不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんの寝返りがいつ頃始まるのかを紹介します。
また、保護者ができるサポートと注意点の解説もするので、これから子育てを始められる方やすでに子育て中の方はぜひ本記事を参考にしてください。
赤ちゃんの寝返りはいつから?
ここでは、赤ちゃんがいつ頃から寝返りを始めるのかを紹介します。
保護者の方も知識を蓄えていきましょう!
赤ちゃんが寝返りを始める時期
赤ちゃんが寝返りを始める時期は生後4~6ヶ月頃が多いです。
もちろん個人差があるため、中には生後3ヶ月頃で寝返りをする子もいれば10ヶ月頃にする子もいます。
ちなみに厚生労働省の調査によると、寝返りは生後6~7ヶ月未満の乳児の90%以上が可能という結果が得られました。
(参考:乳幼児身体発育調査:調査の結果 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf)
赤ちゃんの寝返りとは
寝返りとは、赤ちゃんが初めて自分の力で行う移動運動です。
大人は上半身をひねったあとに下半身をひねって寝返りをしますが、赤ちゃんは大人と動きの順番が反対で、下半身をひねってから、上半身をひねるように動きます。
大人とは動きの順番が違うことで、不思議に思われる方がいるかもしれませんが、正常な動きであるため問題ありません。
寝返りができるということは、首や腰、背中などの筋肉が発達してきた証拠になるため、子どもの成長を実感できるとても喜ばしいことといえるでしょう。
最初の寝返りが遅くても心配は不要
自分の子どもがなかなか寝返りをしないと、つい不安を感じてしまう保護者の方も多いです。
しかし、始める時期が遅いからといって不安を感じる必要はありません。
成長が止まっているわけではないので、赤ちゃんのペースに合わせて見守るようにしましょう。
具体的には、身長体重などの発育や発達に異常がなければ、寝返りが遅くても問題ありません。
時間をおけば自然と寝返りをするようになります。
もし、どうしても不安だという場合には小児科などに一度相談してみてもいいでしょう。
赤ちゃんの寝返りをサポートする4つの方法
赤ちゃんは寝返りができるようになる前に、少しずつ前兆がみられます。
たとえば、手足をあげて身体をひねる、エビ反りになる、体を横向きにするといった行動がみられます。
このような前兆がみられたら、寝返りをできるようになるまであと少しです。
寝返りは成長と共に自然とできるようになるため、基本的に練習は不要ですが、適切なサポートをすることは推奨されています。
ここでは赤ちゃんへのサポート方法を紹介します。
方法①動きやすい服装に着替える
赤ちゃんが寝返りをしやすいようにするためには、赤ちゃんの身体に合ったサイズで伸縮性のある服を着させてあげましょう。
上下がわかれているセパレートタイプの服だとなお良いです。
サイズの小さい服や生地の硬い服は身体を動かしにくくなるため、寝返りを妨げてしまうことがあります。
方法②動きやすい場所に移動する
赤ちゃんが寝返りをしやすくなるように、日中は動きやすい広くて平らなスペースで過ごすこともおすすめです。
やわらかすぎるベッドなどは、身体が動かしにくくなるため、すこし固めのベッドやマットレスがおすすめです。
狭いベビーベッドなどに長時間いると、スペースが足りずに寝返りができない場合があります。
方法③おもちゃで誘導する
赤ちゃんの寝返りをサポートする方法としては、好きなおもちゃを使うことも効果的です。
興味のあるおもちゃを手に取ろうとして、身体を動かすときに自然と寝返りができるようになることもあります。
方法④腰や背中をやさしく支える
赤ちゃんが寝返りをしようとしたら、腰や背中に手をあててやさしく支えましょう。
支えることで成功しやすくなり、コツをうまくつかめるようになります。
この時、手に力を入れて無理やり動かしてはいけません。
あくまで支えるだけで、赤ちゃん自身の力で寝返りをさせるようにしてください。
寝返りを始めた赤ちゃんの3つの注意点
赤ちゃんは寝返りができるようになったら、ごろごろと動き回るようになります。
今までは仰向けで寝ているだけでしたが、新しく注意しなければならないことが増えます。
注意点①高所からの落下
赤ちゃんがソファやベッドの上で寝返りをすると、そのまま落下して怪我してしまうことも珍しくありません。
特に寝返りができるようになったばかりの赤ちゃんは、同じ方向に転がり続けることが多いです。
少し目を離したすきにソファから落下してしまうことや壁にぶつかることがあるため、注意しましょう。
高さの無いマットレスなどの上で過ごすようにすると怪我の防止につながります。
注意点②うつぶせ寝による窒息
赤ちゃんは寝返りができても、うつぶせの状態で顔を上げ続けられません。
そのため、寝具やクッションなどに顔がうずまってしまい窒息するおそれがあります。
自力で仰向けに戻ることもあるため、すぐに仰向けに戻すことはしなくても大丈夫ですが、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
また、顔がうずまる柔らかい寝具やクッションは使わないことをおすすめします。
注意点③誤飲事故による窒息
寝返りができるようになると、近くに落ちているものを掴むようになります。
掴んだものをそのまま口に入れて、のどに詰まらせてしまう恐れがあるため、お部屋の掃除はこまめに行いましょう。
赤ちゃんの寝返りが始まったらやさしくサポートをしよう
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんの寝返りが始まる時期とサポート方法を詳しく解説しました。
赤ちゃんが寝返りを始めるのは4~6ヵ月が多いですが、個人差もあるため焦らずに見守るようにしましょう。
また、適切なサポートをすることで、赤ちゃんが寝返りのコツを掴みやすくなります。
赤ちゃんのペースに合わせて、優しくサポートを続けましょう。