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赤ちゃんと犬を同居させるメリット・デメリットと安全を守るための注意点

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現在、犬を飼っていてこれから赤ちゃんを迎える予定の方や、将来的に赤ちゃんと犬の両方を迎える予定の方は、「安全面などは大丈夫なのだろうか」とご不安になられたことはありませんか?

そこで今回は、赤ちゃんと犬を同居させるメリット・デメリットと、赤ちゃんが安全に過ごせるために押さえておきたい注意点を紹介します。

赤ちゃんと犬を同居させることによるメリット

赤ちゃんと犬の同居にはいくつもメリットがあります。
それぞれ1つずつ見ていきましょう。

メリット①赤ちゃんの心の発育に良い影響を与えられる

実は、犬のいる環境で赤ちゃんを育てることで、赤ちゃんの心の発育に良い影響が与えられることがあります。

なぜなら、赤ちゃんにとって犬は、自分と同じくまわりの大人よりも小さな存在であり、同時に自分と全く違う生き物でもあることから、大変興味深い存在であるためです。
生まれたときから興味深い存在が近くにいるという状況は、心の発育に大きな影響を与えることが考えられるのです。

実際に、ペットを育てた経験のある子どもをもつ親を対象に行った調査ではこれを裏付けるような結果が出ています。
半数以上が「思いやりの心を持つようになった」と答えており、他にも「動物が好きになった」「命の大切さを理解できるようになった」という回答もみられます。

引用元:アイペット損害保険株式会社
https://www.ipet-ins.com/info/9749/

メリット②赤ちゃんが成長してから責任感を育てるきっかけになる

赤ちゃんが成長して、小学生ぐらいの子どもになってからも、犬から与えられる良い影響はあります。
たとえば、餌やりや散歩、入浴といった犬の世話を子どもに手伝わせることで、「命あるものの世話をしている」ことを実感させ、責任感を育てるきっかけになります。

また、毎朝決まった時間に散歩をさせることで規則正しい生活になるというメリットも。

メリット③育児で大変なときは犬の存在が癒しになる

赤ちゃんだけでなく、ご両親にとっても犬の存在は大きなメリットとなります。

特に初めて赤ちゃんを育てるという方は、時には不安な気持ちになってしまうということも考えられます。
そんなとき、かわいい愛犬の姿をみれば疲れを癒してもらえるのではないでしょうか。

また、犬の散歩のために外に出ることで、育児疲れで沈んだ気持ちをリフレッシュすることもできます。

メリット④家族の笑顔が増える

家庭の中で笑顔が増えるという点も大きなメリットです。
家の中に、赤ちゃんと犬というご両親にとって大切でとてもかわいらしい存在が2つもいることで、自然と笑顔になれます。

また、赤ちゃんが少し大きくなってからは、仲良くなった犬と楽しく触れ合って笑顔を見せてくれることでしょう。
そんな様子をみて、ご両親もまたさらに笑顔になれるのではないでしょうか。

赤ちゃんと犬を同居させることによるデメリット

赤ちゃんと犬を一緒に育てることで、デメリットが生じてしまう可能性もあります。
あとで紹介する注意点を意識すれば基本的には心配はないですが、具体的にどんなデメリットがあるのかを把握しておくことも大切です。

3つのデメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

デメリット①アレルギーや感染症のリスクがある

犬と一緒に過ごすことで、赤ちゃんが犬アレルギーや感染症を発症してしまうおそれがあります。

犬アレルギーとは、犬のフケや唾液、尿などに含まれる物質を過剰に吸い込むことで、くしゃみや鼻水といった「免疫反応」と呼ばれる症状が出るものです。
犬と一緒に過ごしている赤ちゃんが必ずアレルギーになってしまうというわけではないですが、既に他のアレルギーをもっていると犬アレルギーも発症しやすいという傾向はあります。

また、犬に傷口や口まわりを舐められることで、感染症が赤ちゃんにうつされてしまう可能性もあります。
代表的なのは、犬の約75%が口腔内にもっているとされている「パスツレラ菌」です。
体の抵抗力の弱い赤ちゃんがパスツレラ菌に感染すると、肺炎や皮膚の炎症を起こし、最悪の場合は死亡してしまうということもあり得ます。

デメリット②しつけができていないと赤ちゃんに怪我をさせてしまうことがある

犬のしつけがきちんとできていない場合は要注意です。
赤ちゃんへの咬みつきや、飛びかかることによって赤ちゃんが思わぬ怪我をしてしまうおそれがあります。
また、犬につけられた傷によって、上記のデメリット①で紹介したような感染症にかかってしまうということも考えられます。

デメリット③犬が愛情不足を感じてしまう場合がある

デメリット①②はいずれも赤ちゃんにとってのデメリットでしたが、犬にとってのデメリットも想定されます。

犬にとってはある日突然、飼い主が自分ではなく赤ちゃんという存在につきっきりで触れ合うようになると、「自分は構ってもらえないんだ」と落ち込んでしまうことがあります。

赤ちゃんと犬を同居させるうえでの注意点

上記で3つのデメリットを紹介しましたが、次に紹介する注意点を押さえてさえいればあまり大きな心配はいらないでしょう。

注意点①犬や室内の衛生管理を心がける

赤ちゃんを犬アレルギーから守るためには、こまめな衛生管理が大切です。

まず、犬のブラッシングはできるだけ毎日行い、抜けた毛が室内で舞ってしまうことのないようにしましょう。
散歩から帰ってくるたびに足を洗い、外で付着した汚れを取ることも忘れてはいけません。
また、シャンプーは2週間に1回程度のペースでこまめに行ってください。

そして犬だけでなく、室内の衛生管理も欠かせません。
こまめに掃除機がけと換気を行い、アレルギーの原因となる毛やフケなどを取り除きましょう。
空気清浄機の設置もおすすめです。

注意点②赤ちゃんが生まれる前に犬のしつけを済ませる

犬が赤ちゃんを舐めることによる菌の感染や、咬みつきなどによる怪我を防ぐには、赤ちゃんが生まれる前にしっかりとしつけておくことが大切です。
また、咬み癖や舐め癖がある場合はやめられるようにトレーニングをしましょう。

注意点③赤ちゃんと犬の距離をとる

注意点②で紹介したように、赤ちゃんを迎える前に犬の基本的なしつけを済ませることは前提です。
しかし、そのうえでも万が一の事態はできるだけ避けたいので、はじめのうちは赤ちゃんと犬のあいだである程度距離をとるようにしましょう。

たとえば、赤ちゃんは布団で寝かせずにベビーベッドで寝かせるようにすると安心です。
また、赤ちゃんを遊ばせるときはベビーサークルを使うと犬が接触する頻度を減らせます。

注意点④犬にもしっかりと愛情を伝える

赤ちゃんが生まれてからしばらくは、育児に追われて忙しい日々が続くでしょう。
しかし、そんななかでも犬へのスキンシップは継続して行ってあげてください。
赤ちゃんが寝ているあいだに犬を抱っこすることや、撫でてあげることで愛情が伝わります。
もちろん日々の散歩も忘れずに連れていきましょう。

赤ちゃんと犬の同居生活は、安全面に気をつければたくさんのメリットがあります

いかがでしたか?
赤ちゃんと犬を同じお家で迎え入れることによるメリット・デメリットと注意点を紹介しました。

犬のいる環境で赤ちゃんを育てると、心の発育などさまざまな面でメリットがあります。
一方で、アレルギーや怪我などの危険性も考えられますが、衛生面などにしっかりと気を配れば基本的には問題ないでしょう。

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